プエリ カンタンテス合宿終了演奏会

2017年8月20日(日)に西条キャンパス体育館で、プエリカンタンテス合宿終了演奏会を行いました。
体育館の入り口には団員たちが書いた黒板を置きお客様を招待しました。
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プログラムは、この合宿で練習した全曲、つまり 来る9月17日(日)付属音楽園 第6回合同発表会(14時開演・入場無料)で歌う曲と新しいレパートリー曲です。
そして団員たちへサプライズ演奏を講師は用意しました。
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「夏は来ぬ(なつはきぬ)」(作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助)
この作品は1896年に発表された日本の歌曲です。100年以上も歌われている日本の歌曲で、中学の教科書にも掲載されています。歌い継がれている曲を団員に伝えたく選曲しました。
合宿中では「この歌、好きー」と言いながら休憩時間ハミングで歌う団員が多くいたことに私達指導者は喜びを感じました。

「かみさまのあいを」(作詞・作曲:田端孝之 )
この曲では手話を取り入れて歌いました。 この合宿で、まず歌詞にある手話を全部覚えました。そして、手話を会話の手段としている人にたいしてわかるように細部まで動作を直しました。それぞれ不得意な言葉が違っていたので個人レッスンをして直しました。手話に夢中になってついつい歌い忘れている団員もしましたが声を出して歌うように練習してきました。

「世界中の子どもたちが」(作詞:新沢としひこ 作曲:中川ひろたか) も歌いました。手話を練習した団員は「あっ、これも手話でできる歌だ。同じ単語がある。同じ単語は歌いながらできる!」と喜びました。この曲も合宿中ハーモニー中心に練習をして演奏会で披露しました。ソリストを選びハーモニーを作りました。

カトリック典礼聖歌「しあわせなかたマリア」(作曲:高田三郎)
グレゴリオ聖歌「アヴェマリア」 グレゴリオ聖歌の美しい作品ですが、いつもとは違う楽譜、拍子記号もなく小節線もないため、意外に暗譜は苦労しました。 言葉もラテン語です。常にレッスンでは単語の意味を確認して覚えました。
小1女の子団員
私はアベマリアがこのプログラムの中で一番大好きです。 家でも大好きだからいつも歌っています。
山本愛子先生(ソルフェージュ講師)
ひたむきな子供たちの歌声に感動しました。 みんな仲が良く、音楽が好きなのが伝わってくる演奏会でした。

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サプライズ演奏は、生の音楽を聴かせたいと思い音楽園講師が演奏しました。 先程歌った同じ題名アベマリアで カッチーニ作曲のアベマリアと シューベルト作曲のアベマリアを ソルフェージュを教えている山本愛子先生にサックスで演奏していただきました。初めて生の楽器で聴く団員がいたのかもしれません。チューニングをしてぱらっと吹くと、「おー」と小さな歓声が聞こえました。私たち講師には普通のことですが、生の演奏が重要なんだと改めて感じました。
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次に バッハ=グノー作曲のアベマリアを昆野先生と高橋先生の2重唱で演奏しました。
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バッハ=グノーとはバッハの曲をピアノ伴奏にしてグノーがアベマリアのグレゴリオ聖歌と同じ歌詞で歌を作曲した作品です。といっても作曲家は130年の隔たりがあります。 団員は同じ歌詞で違う作曲家のアベマリアを聴きました。
次にそのバッハの作品よりフランス組曲 第5番 ト長調 BWV816 アルマンドを仲西富弥香先生がピアノ演奏しました。バッハの作品はピアノを習っていると必ず弾きます。ピアノの教科書です。団員の中にもレッスン部門でピアノのレッスンに通っている生徒がいます。この作品もおそらく将来弾くかもしれない曲でしょう。

次は、昆野先生と高橋先生で「ロマンチストの豚」(作詞:やなせたかし 作曲:木下牧子)を演奏しました。
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作詞のやなせたかしさんは「アンパンマン」の作者として有名です。 醜く貧しいけれど、ロマンチックでいつも前向きに生きている豚がいました。3番でロマンチストの豚はどうなったか歌詞を聴いてみてください。

小池菜奈(広島市立原小4) わたしは始まる前、少しきんちょうしたけど、始まって歌い出すと、すごく気持ちがよくて楽しかったです。 それから、先生たちが歌った、「ロマンチストのぶた」が面白かったので、私も歌ってみたいと思いました。

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最後に、本校でトランペットを指導されている小田健司先生よりニニ・ロッソ作曲(イタリア生まれのトランペット奏者)「夜空のトランペット」を演奏しました。 この曲はイタリアのミュージカル・ドラマ映画「Se non avessi più te」にニニ・ロッソがトランペッターとして出演した際にも使用され、世界各国で大ヒットした曲です。
団員の中には学校で吹奏楽部の生徒もいて管楽器の美しい音色を楽しみました。
余談です。
トランペットの音色に魅了した団員ですが、演奏会終了後、もうひとつ小田先生からのサプライズがありました。団員は大喜びでした。
サウンド・オブ・ミュージック ロジャーズ作曲より
ドレミの歌
ひとりぼっちの羊飼い
エーデルワイス
この合宿で初めて譜読みしました。来年のスプリングフェスティバル「子どものためのみんなで楽しむ音楽会」でこのミュージカルを考えています。「ミュージカル大好き!」という団員もいました。

児童(女声)合唱組曲「虫の絵本」より 「テントウムシ」と「セミ」 (作詞:まどみちお 作曲:吉岡弘行)
「テントウムシ」は、アウフタクトで始まります。そこは伴奏なしで歌詞だけから始まります。 子音をばらつかないように、ブレスの準備し、音楽に遅れないように入ることにとても苦労しました。何度も何度も練習したので本番はうまくいけました。

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演奏会の最後に講師(クラリネットの高西望先生とサックスの山本愛子先生)と団員全員で「気球に乗ってどこまでも」(作詞:東龍男 作曲:平吉毅州)を演奏しました。保護者の皆さまとお客様全員で手拍子をしてこの演奏会を終わりました。

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