第9回エリザベト音楽大学付属音楽園合同発表会 出演

          

第9回エリザベト音楽大学付属音楽園合同発表会 出演

2021年9月19日(日)、セシリアホールにて「第9回エリザベト音楽大学付属音楽園合同発表会」が開催されました。

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前日リハーサルの様子です。

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団員は朝集合をしてゲネラルプローベ(舞台でのリハーサル)をしました。

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演奏会は6月にオーディションで選ばれた園生が演奏しました。
プエリカンタンテスでもありレッスン部門にも通っている団員がソロ演奏をしました。

プエリカンタンテス団員はすでにプログラムを見てこのことを知っているので、みんなわくわくしていました。始まる前から客席で楽しみに待っていました。あこがれの先輩です。

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桑原弥柚(ノートルダム清心中2)
 私は、合同発表会で、サラサーテ作曲の「序奏とタランテラ」をヴァイオリンで演奏しました。
 パブロ・デ・サラサーテは、スペイン出身の作曲家で、ヴァイオリン奏者でした。今回、私は初めてサラサーテの曲を弾きましたが、新しく曲を練習し始める時は、いつもワクワクします。
 新しい曲を始める時、私はまず左手のポジション(左手をどの位置にするか)やフィンガリング(運指、どの指で弦を押さえるか)を考えながら、あまりリズムはつけずに譜読みをしていきます。
 次に、ゆっくりリズムをつけながら右手のボーイング(弓の上げ下げ)を決めていきます。
 ポジション、フィンガリング、ボーイングは、楽譜に書いてある部分もありますが、自分で考えたり、レッスンで先生に教えて頂きながら、自分に合うように変更することもあります。
 さらに、表現を豊かにするために、強弱やテンポをどうするか、そのためには弓はどの位置でどれくらい使うのか、また圧はどれくらいかけるとよいのか、など考えながら少しずつ仕上げていきます。
 歌を歌う時、ヴィブラートをかけることがありますが、ヴァイオリンでも左手でヴィブラートをかけることができます。ヴィブラートがかかったヴァイオリンの音を、私はとても美しいと思います。
 今回私が弾いた曲は、前半の叙情的な「序奏」と、後半の技巧的な「タランテラ」からできています。
 「序奏」では、繊細な曲調の変化を表したいと思いました。私は、強弱などを意識的につけるのが苦手なので、メロディが盛り上がる所では、人の性格とか感情を想像して、自分の中でその感情になりきって演奏するようにしています。
 この「序奏」では、少し裏切るような気持ちや逆に安定した感情など、表現には特に時間をかけて練習しました。
 「タランテラ」には、たくさんの技巧が盛り込まれています。弦を軽く押さえて、柔らかく澄んだ音を出すハーモニクス、弓を使わず指で弦をはじくピッチカート、高い音を出すためのハイポジションなど、とても難しくて、何度も繰り返し練習しました。特に普段は右手ではじくピッチカートが多いのですが、今回左手ではじくピッチカートに挑戦しました。
 テクニックだけではなく、「タランテラ」で私は、哀しみの向こうにある喜び、階段を昇った先にある光、のようなものを表現したいと思いました。そのために、全体に明るい中でもいきなりはじけるように明るくなる部分を作ったり、最後の少し前の単音を深い音にして、最後の重音でしっかりと、一番明るい状態で終われるように考えて弾きました。
 本番では緊張して、今までで一番満足できた!という演奏ではなかったのですが、演奏後にプエリの皆さんや保護者の方々に、「よかったよ!」と声をかけて頂き、とても嬉しかったです。
 12月のクリスマスコンサートで、私は兄とデュオで演奏する予定です。
 ヴァイオリンは、肩当てや、弓、弾く人によって音色がすごく変わるおもしろい楽器です。また、アンサンブルをすると、色々な音色が交わり、またソロとは違う魅力のある楽器だと思います。

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一つの音、一つのフレーズに私たちは、愛情と相当な時間をかけて磨き上げて仕上げます。本番はたった一度で一瞬ですが、感動するその音をどうやって作るか実際のソロ演奏をした団員にインタビューしました。

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小池菜奈(祇園東中2)
合同発表会で、ベートーヴェンのピアノソナタ第3番op.2-3第一楽章を弾きました。
●曲を仕上げる過程で大変な事
 弾きたい音色を探すのが大変だと思う。調や和音、フレーズを考えながら、その音色がいつでも出せるようにするのも大変です。
●この曲の好きな所やおもしろさ
 オーケストラみたいに、色々な楽器がいる様な所が好き。曲調もコロコロ変わるので、その分難しさはあるけど、弾いていてとてもたのしいし、勉強になります。

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しもてで待機中「私、このホールにあるパイプオルガンの講義を受けたことがある!」「私も触ってみたい」とオルガンの話題になりました。

さて、この演奏会
プエリ カンタンテスは次の曲目を歌いました。

第1部
青空に深呼吸  作詞・作曲 栂野知子
秋の子  作詞:サトウハチロー / 作曲:末広恭雄
ふるさと  作詞:高野辰之 / 作曲:岡野貞一 / 編曲:浦田健次郎
大切なもの  作詞・作曲 山崎朋子

第2部
やなせたかしの詩による二部合唱曲集「ひざっこぞうのうた」より
作詩:やなせたかし / 作曲:信長貴富
ひざっこぞうのうた
すてきなおじいさん
ありがとう野菜

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向井虹希(幟町小5)
 僕は、プエリカンタンテスに入ってまだ、3ヶ月です。三年生の時まで、学校の合唱団に入っていました。
 コロナで、合唱がなくなってなかなか歌う機会がなかったので、久しぶりに歌ってとても気持ち良かったです。好きな歌は、「大切なもの」です。
 今回プエリでの初めてのステージは、少し緊張したけど、思ったよりうまくいって、良かったです。

演奏会が終わって前期レッスンの皆勤賞を表彰しました。

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小島心愛(己斐小5)
 3月末に皆勤賞もらった団員を見て私も皆勤賞とれるように頑張りたいと思ったので、この前期に皆勤賞をいただけたことはとても嬉しかったです。
 オブリガードを任された時は私で大丈夫なのか心配でした。
 でも、やってみるとオブリガードって意外にできるかもと思ってやりました。こうきくんといっしょにやったから、あんしんしました。
 一部の小池奈々ちゃんのピアノソロを聴いた時、『こんなに上手な人滅多にみないからすごいな。私もこんなに弾けるのだろうか』と思いました。
 桑原みゆうちゃんのバイオリンもとても素敵でした。
 また、オブリガードをやりたいです。

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土屋一郎先生
園生たちへ
 プエリの子供たちはとてもきれいな声で歌っていました。
 このまま伸ばしていってください。
 理事長先生にお願いして音楽園にプエリを発足させていただき、本当に良かったと思います。

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