2023年10月31日（火）広島文化学園HBCホールでNHK広島放送局×広島交響楽団 夢プロジェクトの公開録画がありました。付属音楽園レッスン部門の近藤奏さん、近藤渉さんが広島交響楽団と共演しました。
このコンサートは2024年1月12日（金）19時30分から20時42分（NHK総合：広島県内向け）で放送されます。※NHKプラスでも配信されます。
この「夢プロジェクト」は若者の「夢」を広島交響楽団とNHK放送局が一緒に共演によって夢を果たします。
♪夢（仲西富弥香）
近藤さんは初めてのオーケストラ共演でした。それは、私にとっても夢のような話でした。私が初めてオーケストラと共演したのは27歳のときで、音楽大学で学び、ある程度の知識を持って経験しましたが、まだ経験の少ない高校生の二人が、オーケストラの音を聞いたり、指揮者を見たり、スコアを読んだり、大きなホールで弾けるのだろうかとても不安でした。 でも、二人には勢いがありました。「広島交響楽団と共演したい！」と強い思いがありました。「たとえ高校３年の受験前でもこのチャンスは掴みたい。」「絶対引き受けたい。」その勢いが私の不安を吹き飛ばしてくれました。
♪初めてのオーケストラ
フルスコアを本気で見るのはおそらく初めてです。
「フルスコアっていつも先生いうけど、どういう意味？」
「『タムタム』って何？どんな音？太鼓？」これは、オーケストラあわせのとき、一緒に見に行きました。打楽器団員には優しく接していただきました。
近藤さんたちは、オーケストラ練習で指揮者がTシャツを着ていることに衝撃を受けていました。いつも燕尾服を着ているので信じられないようでした。オーケストラ全員も稽古ではラフな格好です。本番とは洋服だけで雰囲気が変わるようでした。
指揮者はただ図形を振るだけではなく、楽器に合図したり、音量や表情が変わったらいろいろな振り方に変わることにもびっくりしていました。
そのような全て初めての経験を見ると私は、新鮮で全てに驚き何でも吸収していた昔のころが蘇り懐かしくなります。
オーケストラあわせの前、いつもNHKのプロジェクトチームの大海さんから「指揮者の下野先生に任せればなんでも合わせてくれるから心配ないよ。」とお声かけしていただき不安が軽減されました。その通り、下野竜也先生に音楽的になアドバイスをいただきながら、でも近藤さんたちの音楽も尊重してくださいました。指揮はわかりやすく格好いいです。
オーケストラと練習しながらグングン伸びていく近藤さんたちの姿を見て安心して本番を迎えることができました。
ソリストの音に合わせて一緒に音楽を作ってくださいましたオーケストラにも大変感謝しています。
♪広響と共演（近藤渉 広島学院高校１年）
オーケストラとの演奏は、普段姉とお互いに合わせるのではなく、指揮者の下野さんに合わせるものだったので苦労しました。リハーサル中、僕たちがトライアングルの音につられてリズムが速くなってしまっていたことに下野さんが気づいてくださり、本番は下野さんが僕達が合わせやすいよう音量やテンポを調整してくださったおかげで、二人とも落ち着いて演奏できました。 公開収録には、僕たち姉弟の幼稚園の先生が来てくださっていて、後日幼稚園で小さい子たちに演奏をして欲しいと御依頼をいただきました。
僕たちが連弾を演奏することによって、園児に音楽の喜びや興味をもってもらいたく先生が提案しました。僕たちより若い世代、僕たちとは違う世代に音楽の魅力を全力で伝えたいと思います。 関係者の皆様、今回はとても貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。これからも将来に向け、一層音楽に一生懸命取り組んでいこうと思います。
♪感謝
共演の城田優さんは、楽屋や舞台裏で優しく声をかけてくださり、常に二人を気遣ってくださいました。本番中のトークも笑顔で自然に話すことができました。格好いいのは外見や振る舞いだけでなく、内面からの温かさがありました。ご自分も演奏するのに、細やかな心遣いに大変感謝しています。
また、それを支える舞台スタッフの皆様、NHK放送局の皆様には気持ちよく演奏できるように走り回ってくださり、ありがとうございます。舞台転換はとても機敏で、さすがプロフェッショナルだと思いました。
最後に、近藤さんのご両親だけでなく、音楽を続ける支援してくださいましたお祖父様、お祖母様にも感謝です。
〇公開録画にご来場してくださったお客様の感想
近藤奏さんのインタビューを聞いて泣きそうになって我慢しました。素敵でした。
〇お客様の感想（音楽園生）
メンバー（お笑い芸人）がよかったです。隣の席で大喜びしていました。かなり楽しかったです。
放送予定日は、大学共通試験前日の金曜日。近藤奏さんと同じ高校3年生や受験生のみなさんはそれどころではないかもしれませんが、ぜひみなさまご覧ください。
