本年度60周年を迎える本学のさらなる発展を目指し、「エリザベト音楽大学創立60周年 中期計画」を発表いたします。
I 大学の長期目標
「芸術を愛し平和を愛する」という創立ヴィジョンを新たにし、以下の教育理念のもとで本学の長期的発展を遂行する:
エリザベト音楽大学教育理念
「教養・実力・慈愛のある音楽家」の育成を目指し、
- カトリシズム(普遍性)の精神に基づき、幅広い教養教育をとおして、自分を大切にし他者のために生きる人を育む。
- 音楽芸術および音楽教育に関する理論、技能、実践を教授研究する。
- 平和を愛し、地域社会および国際社会、とりわけアジア地域に貢献する人材を育成する。
II 中・短期目標
経営、教育研究、施設設備、その他の各領域において、以下の中期目標を今後5年間各年度の目標(短期目標)に置き換えつつ遂行する。
1)経営における中期目標
- 本学の教育理念に即した規模を見据え、優秀な学生を確保するため必要な方策を講じる。
- 教育研究の特別プログラムや奨学金制度等を発展させる。
- 教職員間の協力体制・意思疎通の強化を図る。
- 将来の中核を担う教職員を養成する。
- 財務体質をさらに強化する。
2)教育研究における中期目標
- 本学の人材育成の目標に適う教育課程の発展を図る。
- 優秀な学生を確保するため、さらなる募集活動および選抜・導入教育の充実強化を図る。
- 就職支援活動をさらに充実させる。
- 学部留学生を受け入れるために、教育システムおよび支援体制を整備する。
- 学生の専門活動(国内外のコンクール等)を促し、顕著な成果を引き出す。
- 学生の各種社会活動への貢献を推進する。
- 創立母体であるカトリック・イエズス会の教育伝統に基づき、教養教職および音楽専門の教育課程において「イグナチオ的教育方法(Ignatian Pedagogy)」を応用・実施する。
3)施設設備における中期目標
- 教育・研究施設を充実させ教育環境を良好にすることによって、学生および教職員の満足度の向上を図る。
- 3号館を建て替え、図書館情報のデータ・ベース化を図る。
4)その他の中期目標
- 付属事業を再構築し、採算を考慮しながら長期目標に適う事業展開を遂行する。
- 広島地域における後援・支援組織の拡大を図る。