大学の究極目的は、人間社会全体の形成であり、従って、個人の完成である。芸術は、人格の開発と表現のためにも、神との一致の道を切り開く人間相互の一致のための手段としても重要であることから、本大学は、人格完成を芸術、特に音楽の観点から強調するのである。
それゆえ、深く音楽芸術に関する理論及び技能を教授研究するとともに、広く知識を授け、良識ある音楽家を育成することを旨とする。
カトリシズム(普遍性)の精神に基づき、幅広い教養・専門教育をとおして、自分を高め、「他者のために生きる」人材を養成する。音楽芸術および音楽教育に関する理論、技能および実践の教授研究により、真に芸術を愛し「美」の追求に真摯な人材を養成する。
平和を愛し、地域社会および国際社会、とりわけアジア地域に貢献する人材を養成する。
「教養・実力・慈愛のある音楽家の育成」という音楽学部の教育理念を理解し、それに必要な基礎的な学力・知識および音楽の表現能力のある人。音楽および教育に関する専門性追求のみならず、幅広い教養および世界平和に貢献する人材に必要な学習・研究を意欲的に行う人。
エリザベト音楽大学では、深く音楽芸術に関する理論および技能を教授研究するとともに、広く知識を授けて、「教養・実力・慈愛のある音楽家の育成」という教育目的の実現のために、次のことを基礎として教養学科目および専門科目のカリキュラムを構築している。
エリザベト音楽大学音楽学部は教育目的として「教養・実力・慈愛のある音楽家の育成」を掲げ、卒業時までに身につけるべきこととして以下のことが求められる。
音楽に対する愛と探求心を持ち、特に、音楽創作、音楽研究、音楽教育の領域における幅広い専門知識と豊かな思考力、実践力によって、地域社会及び国際社会の発展に貢献できる人材を養成することを目的とする。
幼稚園教諭免許課程の学修をするとともに、自らの音楽技術と豊かな感性を磨き、さらに幼児の音楽教育の指導について専門的な知識と指導力を習得することにより、音楽をベースとしながら幼児の人格形成の基礎を培う保育者となる人材を養成することを目的とする。
「声」という自らを楽器とする特性を生かせるよう、筋肉の鍛錬、呼吸法、歌唱法を研究、実践し、「ことば」と「おと」の融合芸術を身体を通して表現する技術を学び、演奏、指導によって社会のあらゆる場面で貢献できる人材を養成することを目的とする。
バロックから現代に至るまで幅広い時代の鍵盤楽器楽曲を、奏法、曲の成り立ち、社会的背景などの観点から多角的に研究し、幅広い視野を持ち、自らの探究心を高めることで、演奏家、指導者として社会に貢献できる人材、そして豊かな教養ある人材を養成することを目的とする。
音楽を愛するものとして、個々の演奏技術を高め、多様なアンサンブルを通して社会性を養い、使命感・誇り・探究心を持って、社会に貢献できる人材を養成することを目的とする。