芸術は、人格の開発と表現のためにも、神との一致の道を切り開く人間相互の一致のための手段としても重要である。
ベルギー人のイエズス会士、エルネスト・ゴーセンス師は、原子爆弾による惨禍の中で、青少年に希望と励ましを、そして広島に文化の灯火をと、一つの小さな音楽教室を始めました。そこにはたちまち100人あまりが集まりました。広島での音楽教育の必要性を感じた神父は、翌1948年、本格的な音楽学校を開設します。本学の前身、「広島音楽学校」の誕生です。その後、ベルギー国故エリザベト王妃を後援者としてその御名を賜り、短期大学、4年制大学、専攻科、大学院修士課程を有する大学へと発展、1993年には私立音楽大学初の博士後期課程を設置しました。
設立当初から現在まで、カトリシズムの精神を指導原理とし、音楽の専門教育のみならず、西洋音楽の源泉であるグレゴリオ聖歌などの宗教音楽をも重視しています。
音楽教育を通じた人格完成・全人教育をめざし、広く知識を授け、良識ある音楽家を育成することが、本学の大きな特徴です。
そして、2023年の今年、エリザベト音楽大学は創立75周年を迎えます。
大学の究極目的は、人間社会全体の形成であり、従って、個人の完成である。芸術は、人格の開発と表現のためにも、神との一致の道を切り開く人間相互の一致のための手段としても重要であることから、本大学は、人格完成を芸術、特に音楽の観点から強調するのである。
それゆえ、深く音楽芸術に関する理論及び技能を教授研究するとともに、広く知識を授け、良識ある音楽家を育成することを旨とする。
カトリシズム(普遍性)の精神に基づき、
幅広い教養・専門教育をとおして、
自分を高め、「他者のために生きる」人材を養成する。
音楽芸術および音楽教育に関する
理論、技能および実践の教授研究により、
真に芸術を愛し「美」の追求に真摯な人材を養成する。
平和を愛し、
地域社会および国際社会、とりわけアジア地域に
貢献する人材を養成する。
音楽をとおして 私が変わり 世界を良くする人になる