「人の心に平和のとりでを築くコンサート」に出演

付属音楽園合唱団 プエリ カンタンテスは、2017年7月23日(日)15時から広島文化学園HBGホールで開催された第3回『人の心に平和のとりでを築くコンサート』(指揮:田中祐子)に出演しました。
演奏曲目
第1部
・ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より  第三幕への前奏曲、婚礼の合唱
・ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」より 序曲
・ヘブライの捕虜たちの合唱  "行け我が思いよ、黄金の翼に乗って"
・ヴェルディ 歌劇「椿姫」より  第一幕前奏曲、乾杯の歌
第2部
・混声合唱による「日本抒情歌曲集」より  カチューシャの唄、 お菓子と娘、早春賦  作曲:林 光
・混声合唱組曲「水のいのち」   作詞:高野 喜久雄 作曲:髙田三郎
・混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』より 「大地讃頌」  作詞:大木惇夫 作曲:佐藤眞
この第2部の最後の「大地讃頌」で出演させていただきました。
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前日に、本番のホールで指揮者の田中祐子先生とオーケストラと全員合唱でリハーサルしました。
オーケストラのメンバーには音楽園のヴァイオリンの先生やピアノの先生も入っていたので団員は親近感がわき嬉しくなりました。
田中先生は格好いい女性で、うっとりしながら団員は歌いました。 すると、 「私を見すぎないで!私は片隅において、お客様に声を届けて。 そうね、歌の始まりは私を見て、そのあとはお客様に伝えて」 と私たち合唱団に即ダメ出しが来ました。
テノールやバスの男声合唱の声にとてもパワーを感じ圧倒されあっという間のリハーサルでした。オーケストラの音も大きいのに柔らかな響きで、とても素敵でした。小さな教室、ピアノ伴奏でいつも練習していたのですが、このオーケストラの音色とパワーから、私たちはもっと大きく表現をして、身体全部で音楽を伝えないといけないと感じる前日練習でした。隣で共演している広島少年合唱隊の声もとてもきれいでした。
本番当日はプログラム順のゲネプロがありました。 待ち時間で、楽屋では共演する広島少年合唱隊と一緒に練習しました。
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本番に向かう前、控室で広島少年合唱隊のみなさんと一緒に歌いました。男の子パワーに負けないように、しっかり歌いました。
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舞台袖待機 会場の中で過ごす時間が長かったのですが、 「つかれた~」「かえりたい~」とときどき言う団員が、何も言わなくて、とても成長を感じました。
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お客様からもカワイイ、カワイイという声が聞こえ喜んでくれました。 終わると「あの子たちの歌声でまたいい響きになってとってもよかった! 褒めてあげて!」と喜んでくださいました。 田中先生をはじめ、演奏会を支えてくれた方、そして保護者の皆様に感謝でいっぱいです。

石井芹亜(小4)
指揮者の田中先生はとても分かりやすく、面白かったです。オーケストラの人は50人位いました。 オーケストラや全体合唱を指導されている男の先生がいらっしゃいました。なんと、その人がプエリを作ったそうです。
私が大地讃頌の中で好きな所は最後です。訳は、最後の最後に高い音程でいっぱいのばして終わると気持ちがいいからです。コンサートでは、プログラムの中で一回、アンコールで一回歌いました。私はアンコールの方がしっかり歌えたと思います。
私は演奏会の一部の演奏を聴いて、とてもびっくりしました。なぜかと言うと、一人一人がとても大きな声で歌っていて、150人位なのに300人で歌っているくらいの声だったからです。次回歌う時は一番最初からしっかり歌えるように頑張りたいです。
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打上げにも招待していただき、田中祐子先生、湯﨑県知事、松井市長にサインをもらって、美味しいものを食べて、楽しく過ごしました。
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「私はこのコンサートで歌うのは3回目です。オーケストラと大勢の大人の合唱団の方と歌える機会をいただきありがとうございます」

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「大地讃頌」 の思い出 仲西富弥香
「大地讃頌」は1962年(昭和37年)に作曲された「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」」の1曲(終曲)です。現在では、単独でよく歌われています。中学校や高校の教科書にも掲載されています。私は、この曲を中学のとき、学内のクラス別で披露する音楽祭で初めて歌いました。 歌詞は、「ひとのこらー」というところ、 この響きがなぜか好きでした。
私のクラスで一番弾ける友達がピアノ伴奏しました。シャープは5つあるロ長調、伴奏譜は、ほぼすべて和音で進行していく真っ黒な楽譜、大変難しく見える楽譜を綺麗な音で演奏するお友達をすごい!と思い聞きながら歌っていたことは今でもよく覚えています。 (この友人は同じく音楽に進みました。その後、エリザベト音楽大学の大学院で再会しました。さらに友人はフランスに留学しました。私の留学と同じ時期だったので、私はフランス語ができないにも関わらずフランスにも遊びに行くことができました。)
年月が経ち、今年久しぶりにこの大地讃頌を演奏することになりました。私はこの合唱曲が好きだったので嬉しかったです。 そして、とうとう私もこの真っ黒な楽譜の伴奏する機会に恵まれたのです。
嬉しく思い、最初の練習でこの曲を団員の前で弾いたとき、 指揮の先生が 「あれ?オーケストラ伴奏と出だしが違うけれど」 と言われました。 私のこのあこがれの曲の伴奏譜が違う? どういうことだろう?
オーケストラ演奏を調べました。 するとはじめはロ長調Ⅰ度の和音のトレモロから始まっていました。 そしてその出だし以外のいろいろピアノ伴奏譜とは違っていました。
次のレッスンでは、なるべくオーケストラに忠実に伴奏しました。 その出だしを聞いて予想通り団員は戸惑いました。 ピアノ伴奏は8分音符で刻まれているためテンポが耳で聞いてわかり出だしが歌えるところ、トレモロから入る伴奏では指揮者を見ないと入れなくなってしまいます。
団員は出だしを何度も練習しました。 ブレスをするタイミング、子音を大切にすること、指揮をみること、はじめから音楽にのること。
ピアノ伴奏は、本番、オーケストラに伴奏が変わったときに団員が困らないように指揮者に受け渡す仕事で、これはとても大事です。そのためにいろいろな音を想像できていないといけません。歌手に合わせるのでなく指揮者に合わせ稽古を進めていきます。
私は、昔の思い出のこの曲をさらに勉強して、ますます好きになりました。オーケストラの伴奏を聞いたとき、それにのって歌う団員を見て感動しました。 この演奏会によって団員だけでなく指導の私にも大変勉強になり貴重な経験を得ました。

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