特待奨学生入学試験 (演奏学科総合型特待選抜入学試験)

2024年度
特待奨学生入学試験(演奏学科総合型特待選抜入学試験)

今後の成長が期待される専門能力を有しており、積極的に音楽に取り組む意志をもつ志願者に対する奨学金付きの特別選抜入学試験です。この奨学金は原則として4年間支給されます。
入学試験の成績が基準に達している者と認められた場合には、1年間の授業料と施設維持費が1/4免除となります。この1/4免除の奨学制度で合格した場合は、本学専願として、他大学を受験することができません。さらに試験結果によっては奨学金が与えられませんが、総合型選抜入学試験として、入学を許可する場合があります。その場合、併願または専願を選択することができ、専願を選択した者は、入学金が半額となります。本学のすべての奨学金は、学業・品行ともに優秀な者に与えられています。本奨学金に関しては、学部在学期間の最長4年間の継続支給を原則としますが、入学後行われる審査によって、停止する場合があります。

出願基準

  1. 2024年3月卒業見込みの者。

出願期間

第1回:2023年9月11日(月)~9月15日(金)必着
第2回:2024年2月15日(木)~2月22日(木)必着

出願書類および入学検定料

  1. 入学志願票
  2. 写真(2枚)
  3. 種目・曲目記入票
  4. 活動報告書
  5. 出身学校調査書
  6. 入学検定料:40,000円(消費税非課税)

    ※出願期間内に募集要項記載の口座にお振り込みください。

  7. 受験講習会模擬テスト成績通知書のコピー

    ※受験免除基準に達している志願者のみ

  8. <音楽家の耳>トレーニング・エリザベト演奏グレード検定認定証書のコピー

    ※取得しているグレードを利用する志願者のみ
    ※認定を受けている場合、受験が免除される科目があります。

  9. 「受験票」返送用封筒

試験期日

第1回:2023年10月23日(月)・10月24日(火)・10月25日(水)
第2回:2024年3月18日(月)・3月19日(火)

試験科目

  1. 総合型選抜面接
  2. 実技:課題は下記を参照
  3. 楽典およびソルフェージュ(注1)
  4. 副科ピアノ(注2)
  5. 学長面接(試験当日)
  1. (注1)楽典(試験時間:60分)およびソルフェージュ(新曲視唱または旋律聴音のいずれか1科目を選択)
  2. ※下記のa~cのいずれかに該当する志願者は「楽典」および「ソルフェージュ」の受験を免除します。
  3. a:音楽科・音楽コースまたは同等の教育課程を有する高等学校出身の志願者で、高等学校において楽典およびソルフェージュの学習が証明される場合。
  4. b:2023年度夏期、秋期または冬期受験講習会の模擬テストの結果、受験免除基準に達している志願者。
  5. c:〈音楽家の耳〉トレーニング検定試験グレード5以上を取得している志願者。
  6. (注2)副科ピアノ
  7. 自由曲:任意の1曲を暗譜、繰り返しなしで演奏してください。
  8. ※複数楽章で構成されている曲の場合は、各自が選択した1つの楽章のみを演奏してください。
  9. ※音楽科・音楽コースまたは同等の教育課程を有する高等学校出身の志願者で、高等学校においてピアノの学習が証明される場合には、受験を免除します。
  10. ※エリザベト演奏グレード検定試験グレード1以上を取得している場合には、受験を免除します。

特待奨学生入学試験課題

※伴奏付きの楽曲については、伴奏者(必要に応じて譜めくり要員)を各自同伴のこと。

※カデンツのあるものは、カデンツも含めて演奏すること。

※不明な点は、学事部入試係にお問い合わせください。

<演奏学科>

声楽専攻

15分以上18分未満(正味演奏時間)のプログラムを暗譜で演奏。ただし、以下の課題を満たすプログラムとすること。

  1. イタリア歌曲集1巻および2巻(全音楽譜出版社)から1曲以上。
  2. 日本歌曲を1曲。

※すべて原語での演奏、ただし、慣習的に認められている訳語は可。(例:歌劇『連隊の娘』をイタリア語、A.ドヴォルジャークやE.グリーグの歌曲をドイツ語で演奏するなど)
※オペラ、オラトリオのアリアは原調によるものとする。慣習的に認められている移調は可。(例:歌劇『セヴィリアの理髪師』から「今の歌声は」をヘ長調で演奏するなど)
※歌曲の調性は自由。
※コンコーネ、ヴァッカイ、パノフカなどの声楽教本を含めない。

鍵盤楽器専攻[ピアノ]

以下の(1)~(3)を含む15分以上のプログラムを暗譜、繰り返しなしで演奏。

  1. J. S. Bach:《平均律クラヴィーア曲集》第1巻および第2巻より任意の1組のプレリュードとフーガ
  2. F. Chopinのop. 10およびop. 25の練習曲集、またはM. Moszkowskiの15の練習曲op. 72より任意の1曲
  3. 任意の楽曲(複数の楽章、組曲の抜粋なども可)
鍵盤楽器専攻[オルガン]

以下の(1)~(3)を演奏(楽譜使用可)。

  1. J. S. Bach:《オルガン小曲集》BWV 599-644より任意の1曲[使用楽譜:BarenreiterあるいはBreitkopfの新版]
  2. D. Buxtehude:《前奏曲》あるいは《トッカータ》より任意のペダル付きの作品1曲[使用楽譜:Breitkopf版]
  3. F. Mendelssohn:《3つの前奏曲とフーガ》作品37より任意の1曲(前奏曲とフーガの両方)[使用楽譜:Peters、Barenreiter、Henle、Breitkopfのいずれか]
鍵盤楽器専攻[チェンバロ]

以下の(1)と(2)から成る15分以上20分未満の演奏(楽譜使用可)。

  1. J. S. Bach:《平均律クラヴィーア曲集》第1巻および第2巻のうち任意の1組のプレリュードとフーガ
  2. 次の(a)~(c)より任意の曲

    (a)F. Couperinの組曲(抜粋可)

    (a)J. P. Sweelinck、G. Frescobaldi、J. Frobergerなどの16、17世紀の初期バロックの作品

    (b)《The Fitzwilliam Virginal Book》より任意の1曲(組曲、楽曲のどちらでも可)

管弦打楽器専攻
  • ※ 前奏・間奏をともに省略しないこと。当日演奏する箇所を指定する場合があります。楽譜の使用は任意。
      課題曲を初めに演奏する。正味演奏時間が15分に満たない場合、任意の楽曲(エチュード可、複数曲可)を組み合わせて15分以上演奏する。

管弦打楽器専攻[フルート]※

次の2曲より任意の1曲を演奏(Barenreiter版またはHenle版、任意のカデンツ)。

W. A. Mozart:《フルート協奏曲 第1番 ト長調》KV. 313 第1楽章

W. A. Mozart:《フルート協奏曲 第2番 ニ長調》KV. 314 第1楽章

管弦打楽器専攻[リコーダー]※

以下の(1)~(4)から含む15分以上の演奏。また組み合わせて演奏することも可。

  1. 初期バロックの作品
  2. 18世紀のフランスの組曲
  3. G. Ph. Telemannのソナタ
  4. 任意のコンチェルト
管弦打楽器専攻[オーボエ]※

W. A. Mozart:《オーボエ協奏曲 ハ長調》KV. 314 第1楽章(Barenreiter版またはHenle版、任意のカデンツ)

管弦打楽器専攻[クラリネット]※

C. M. v. Weber:《クラリネット協奏曲 第1番 ヘ短調》op. 73 第1楽章(出版社の指定なし)

管弦打楽器専攻[サクソフォーン]※

A. Glazunov:《協奏曲》op. 109 第1楽章(Leduc版)

管弦打楽器専攻[ファゴット]※

W. A. Mozart:《ファゴット協奏曲 変ロ長調》KV. 191 第1楽章(出版社の指定なし)

管弦打楽器専攻[ホルン]※

W. A. Mozart:《ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調》KV. 417 第1楽章(出版社の指定なし)

管弦打楽器専攻[トランペット]※

次の2曲より任意の1曲を演奏。

J. Haydn:《トランペット協奏曲 変ホ長調》Hob. VII-1 第1楽章(出版社の指定なし、任意のカデンツ、B♭のトランペットを使用)

J. B. Arban:12の幻想曲とアリアより任意の1曲(全バリエーション)

管弦打楽器専攻[トロンボーン]※

F. David:《Konzertino Es dur》op. 4 第1楽章(Zimmermann Frankfurt版)

管弦打楽器専攻[バス・トロンボーン]※

F. David:《Konzertino B dur》op. 4 第1楽章 バス・トロンボーン用(Zimmermann Frankfurt版)

管弦打楽器専攻[ユーフォニアム]※

J. Horovitz:《ユーフォニアム協奏曲》第1楽章(Novello版)

管弦打楽器専攻[テューバ]※

R. V. Williams:《バス・テューバ協奏曲》第1楽章(Oxford版)

管弦打楽器専攻[打楽器]※

次の3曲より任意の1曲を演奏。

P. Creston:《Concertino》 第1楽章

W. Tharichen:《ティンパニ協奏曲》第1楽章

A. Jolivet:《打楽器協奏曲》第1楽章

管弦打楽器専攻[ヴァイオリン]※

次の3曲より任意の1曲を演奏(Barenreiter版、任意のカデンツ)。

W. A. Mozart:《ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調》KV.216 第1楽章

W. A. Mozart:《ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調》KV.218 第1楽章

W. A. Mozart:《ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調》KV.219 第1楽章

管弦打楽器専攻[ヴィオラ]※

次の2曲より任意の1曲を演奏。(出版社の指定なし。任意のカデンツ)

F. A. Hoffmeister:《ヴィオラ協奏曲》より 第1楽章

C. Stamitz:《ヴィオラ協奏曲》より 第1楽章

管弦打楽器専攻[チェロ]※

J. Haydn:《チェロ協奏曲 ハ長調》Hob. VIIb-1より 第1楽章(出版社の指定なし、任意のカデンツ)

管弦打楽器専攻[コントラバス]※

任意の協奏曲・ソナタを演奏。

管弦打楽器専攻[クラシック・ギター]※

J. Rodrigo:《アランフェス協奏曲》第1楽章(出版社の指定なし)

管弦打楽器専攻[マンドリン]※

J. N. Hummel:《マンドリン協奏曲 ト長調》第1楽章(Heinrichshofen's出版のHladky版)
時代、様式の異なる任意の楽曲で15分以上

管弦打楽器専攻[ハープ]※

以下の(1)および(2)を含むプログラムを繰り返しなしで演奏。

  1. 技術課題 次の(a)および(b)

    (a)R. N. C. Bochsa:《Celebres Etudes》op. 62より任意の1曲。

    (b)F. J. Naderman:《Sept Sonates Progressives》より任意の1曲。

  2. 楽曲

    国内外のハープコンクールの課題曲と同じレベルの作品によりプログラムを作ること。

管弦打楽器専攻[箏]※

以下の中から2曲を選択し演奏。

八橋検校:《みだれ》(邦楽社)

吉沢検校:《千鳥の曲》(邦楽社)

宮城道雄:《初鶯》(大日本家庭音楽会)

沢井忠夫:《鳥のように》(ミュージックエス)

合格発表および発表方法

第1回:2023年11月1日(水)発送
受験者全員に通知を発送します。学内掲示はしません。
合格者には合格通知書および入学手続に必要な書類を郵送します。
電話によるお問い合わせには応じません。

第2回:2024年3月21日(木)16:00に本学正面玄関ロビーにおいて掲示予定です。
合格者には合格通知書および入学手続に必要な書類を交付しますので、必ず「受験票」を持参してください。
なお、当日来学できない場合は郵送しますので、必ず事前に申し出てください。

入学手続締切日

第1回:2023年11月11日(土)
第2回:2024年3月28日(木)

上記期日までに手続を完了しない場合は、入学の意志がないものとして入学を取り消しますので注意してください。